2017年07月12日

にはそれがで

 にはそれがで
されたのかもしれない。わたしの夢でも、他の者の夢の記録でも、その真相をほのめかすものはなきに等しかった。〈大いなる種族〉はこの問題にふれることはまったくなく、苦労して集めることのできた情報は、鋭い観察力を持つ捕われの精神の一部からのみ得たものである。
 そうした断片的な情報に基づけば、恐怖の根底にあるのは、測り知れない彼方の宇宙から到来し、およそ六億年まえに地球をはじめとする太陽系の四つの惑星を支配した、半ポリプ状のまったく異質な存在である、恐るべき先住種族だった。この種族の体は一部だけが物質――われわれの理解の範囲内にある物質――で、その意識の型や知覚手段は、地球上の生命体のものから大きくかけ離れていた。例をあげれば、この種族には視覚はなかった。その精神内にうかぶのは、奇怪な、非視覚的なパターンの印象だった。
 しかしながら、普通の物質が存在する宇宙にいるときに、普通の物質から造られた道具を使えるほどには物質的だった。そして、特異な種類のものだとはいえ、住居を必要とした。この種族の知覚はどんな物質的障壁をも通り抜けることができたが、肉体を構成する物質きなかった。ある種の電気エネルギーをうければ、完全に破壊されてしまう。翼はおろか、目に見える飛行手段は何もないのに、空を飛ぶ力をもっていた。その精神は、〈大いなる種族〉ですら精神交換ができないような構造のものだった。
 この種族は地球に到来すると、無窓の塔からなる壮大な玄武岩造りの都市を築き、生物を見つけ次第、恐ろしくも捕食した。論争の余地ある不穏な『エルトダウン・シャーズ』においてイースとして知られる、あのおぼめく超銀河世界から、虚空をよぎり、〈大いなる種族〉の精神が到来したのは、そんな頃のことだった。
 新来の〈大いなる種族〉は、自分たちの造りだした道具を用いれば、食肉種族にうち勝ち、既に食肉種族が住居に加えて住みつきはじめていた地球内部の洞窟へ、たやすく追いこめることを知った。
〈大いなる種族〉は洞窟の入口を封印し、食肉種族を運命の手にゆだねた後、食肉種族の大都市の大半を占領するとともに、無頓着さや大胆さ、あるいは科学や歴史に対する熱意、というよりはむしろ不合理な恐怖心に結びついた理由のため、特定の重要な建築物を保存した。
 しかし悠久の時が経過するにつれ

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Posted by のために曲を作ってください at 12:02│Comments(0)美容
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